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1年弱のロンドン生活から日本に帰国。場所は変わっても相変わらずのマイペース。日々の生活で感じた小さな幸せを綴っていきます。


by mokomoko-chan
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Boxing Day in Milan

f0048134_4351789.jpg 白銀の世界から今度は一気に国境をまたいで商業都市Milanへ。



 目的はLeonard Da Vinciの"最後の晩餐(The last supper)"。ご存知の通りこれはヨハネ福音書のキリストが12人の弟子の1人が自分を裏切ると予言し弟子達に動揺が広がる様を描いたもの。つまりワインに浸したパンをユダに渡す直前のシーンです。

 本や映像で何度も目にし、いつかは直接観賞してみたいと思っていた作品だけに、食堂に入る前から胸は高鳴ります。予約時間になると係員に連れられて25人ずつのグループで幾重もの自動ドアの向こうにある食堂へと向かいます。薄暗い食堂へ一歩足を踏み入れると、不思議な空気が空間を覆っているのが分かります。右側の壁に静かに空間に溶け込むように掲げられているのがその絵。
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((※Quote from a guide book "Last Supper" (Electa))
 この作品はSanta Maria delle Grazie教会の食堂壁画として描かれたもの。通常のフレスコ画とは違い壁画には適さないテンペラ画で描かれたことから、完成から500年の歳月の間に分かっているだけでも5回の修復が行われているのだとか。さらに第2次世界大戦中に食堂が爆撃され激しい損傷を受け、1977年から22年間をかけて大規模な修復が行われています。

 最初はまず絵に近づいて1人1人の表情や仕草を確認した後、なぜか少しは鳴れて絵の全体を眺めたくなるところ。この絵の良さはある程度の距離を置いて観賞したほうが伝わる気がします。4m×9mという巨大さだけがその理由ではなく、当時ダビンチだけが用いていた一点透視図法が用いられていて、自分が立っている食堂と壁画に広がる空間とが一体化しているような錯覚を覚えるのです。保全のためか柔らかい照明が照らされていましたが、蜀台しかなかった時代に揺らめく灯火の下でその錯覚はさらに強く感じられたことでしょう。Da Vinciの作品は"モナリザ"を含めいくつか見てきましたが、圧倒的な存在感、絵の持つ重みを一番強く感じました。"残っていること自体が奇跡"と呼ばれるこの絵。機会があればぜひ観賞されることをお勧めします。

中心に戻ってドゥオーモ(Duomo di Milano)へ。屋上まで登ると想像を超える世界が待ち構えていました。(←筋肉痛のためエレベータ使用)
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f0048134_4441398.jpg ドゥオーモは最初の石が置かれてから完成まで約500年掛かったとだけあって、内部はもちろん外部の装飾、特に尖塔の装飾は圧巻。複雑に刻まれたモチーフと、折り重なるように幾重にも連なる尖塔が奥行きある不思議な空間を創り出します。
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f0048134_4453274.jpg Rosllynにも息を呑みましたが、ドゥオーモはさらに壮大で、正直あまり期待はしていなかっただけに度肝を抜かれました。Rosslynは狭い空間に所狭しとシンボルが刻まれていましたが、ドゥオーモはそれをそのまま大きくした感じです。
f0048134_4484152.jpg バチカンに次ぐ世界第2位の大きさを誇るだけに内部の広さも桁違い。眺める天井もはるか上にあります。
でも教会の屋根に上れるなんて日本人の感覚からすると想像しがたいですよね。お寺の回廊は歩いてもさすがに屋根には上らないだけに、こういった所1つ採っても、日本人が持つ仏教への感覚と彼らにとってのキリスト教とでは拠り所の求め方が違う気がします。
f0048134_4503224.jpg すぐ近くのギャレリアへ。クリスマスだったので閉まっている店舗も多く見かけましたが、イルミネーションと中央にあるスワロフスキーのツリーで雰囲気たっぷり。
f0048134_4505887.jpg この馬にかかとを付けたまま一回点できると縁起がいいらしい。各国の観光客がこぞってやってたけれど、中国人が1歳未満の子供にやらせてるのはさすが(苦笑) 
 もちろん我が家もしっかり。いいことがありますように。


天気に恵まれた今回の旅行。大満足でロンドンへ戻ってきました。




が、これで終わりじゃなかった。



すっかり忘れてたけどやはりこの国を甘くみてはいけなかった


f0048134_502775.jpg 悲劇が怒ったのは26日23時のGatwick空港。GatwickExpressへ向かうと全線運行中止でそこには長蛇の列。係員にいても運行中止の理由説明なし。この時点で行列に並ぶ人300人強(涙) ホリデー帰りでヘトヘトの運命共同体。まあ全部運んでくれるならいいけれど、ふと耳を澄ましたアナウンスでは「バスは10台頼んでいてあと6台あるから」。って乗れなかったらシャレにならないんですけれど。24時前からはこれ以上行列を増やすまいと後から来た人達を行列へ並ぶことさえ禁じる係員の姿。自分達の都合による運行中止なのに、この寒空の下で乗客をほおり出すなんて無常を通り越して無責任。

 でもみんな慣れたもので「あ~あまたかい」と、構内のお店にコーヒーや食料を調達しに行く人、ATMでお金をおろす人などなど。我が家も「まあ待てば乗れるんでしょ」とコーヒーで一服しながらのんびり。随分この国の環境に慣れたものです。日本だったら発狂するオジサンやオバサン続出なんだろうな。
 結局1時間強並んで代替輸送のバスに辿り着き1時過ぎにVictoria着。そしてバスから飛び出した後に待ち受けるのはTaxiの奪い合い。26日はBoxingDayでイギリスはお休みなので普段よりTaxi数が少ないからみんな必死。運よくすぐ拾えたものの、旅の疲れは全てロンドンで出たって感じです。あ~疲れた。


***** "最後の晩餐"予約方法 *******

 見学は予約制(1グループ25人で15分)。
 下記にTelして希望日時を伝えると予約可能な時間帯を教えてくれます。
  Tel:02 - 8942 - 1146  ※英語での予約可
by mokomoko-chan | 2006-12-26 02:45 | *Central Euro*