1年弱のロンドン生活から日本に帰国。場所は変わっても相変わらずのマイペース。日々の生活で感じた小さな幸せを綴っていきます。


by mokomoko-chan
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The Queen

以前から気になっていた映画The Queenを観てきました。

公開前からイギリス国内ではかなり話題だったこの作品。今も謎が多いダイアナ元王妃の衝撃的な事故死。これに英国王室がどう対処するのか、政府を巻き込んでの思惑巡りと女王の葛藤が物語の軸となっています。



内容が内容だけに再現映像のような映画でした。というのも、実在の人物に外見が似ている俳優陣がキャスティングされているし、実際のニュース映像も織り交ぜられているのがその理由。

女王役はHelen Mirren。数年前 " Calender Girls " で体当たりの役柄が話題になったイギリスの実力派女優です。国家君主としての毅然さと時折一個人としての人間性を垣間見せる彼女の演技は各メディアでもかなり賞賛されています。

ダイアナ元妃の命日の時期に合わせて公開されたこの作品。悲劇の元妃として彼女が取り上げられるということは、裏を返すと王室に対する批判的なイメージを助長させるということ。ただこの作品はそうした類の報道とは違う視点から王室を描き、個々人の人間的な側面に焦点を当てることで彼女の死に対して冷酷と捉えられた英国王室を好意的に描き出そうとしています。

個人的に面白かったのは若き日のトニー・ブレア(Michael Sheen) 。最近は来年の首相退陣を控えてブラウンとの駆け引きがクローズアップされているブレア首相。そんな彼も1997年には、ダイアナが亡くなる数ヶ月前に54歳にして首相となった若き国のリーダー。いまやすっかり白髪が目立つ彼も、映画の中ではモダナイズされた世代として "若いがゆえの勢いと不器用さ" が特徴として描かれています。シリアスな映画ながらちょっとコメディーっぽく仕上がっているのもこの役があってからこそ。

元王妃の死に対して" She is not a member of the royal family any longer "との観点から英国王室としては特に公的な対応をしないとの姿勢を見せるビクトリア女王。一方で国中が悲しみに覆われ、日を追うごとに深まる国民感情をなんとかしようと意を決して女王を説得しようとする政府。それぞれの駆け引きが「本当にあったのかもな」という想像を膨らませてくれます。

「なんだそれじゃあ英国王室って悪いイメージで終わりじゃないか!!」と思った最後に「やっぱり女王陛下は素晴らしい」と国民に納得させる終わらせ方をしているのがやはりイギリス映画かも。個人的にはエジンバラ公だけはその汚名を返上できなかったのでは?と思うんですがどうなんでしょう(笑)
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9年前の事故は日本でも大きく報道されていましたが、英国内の詳細な状況までは私の記憶にありませんでした。それだけに、バッキンガム宮殿やケンジントンパレスのゲートを埋め尽くす大量の花束や、道で涙する人々を映し出した実際の映像、そして元王妃の葬儀当日の大衆の行動は強く印象に残りました。ダイアナを"People's Princess"と称したBlairの言葉はまさに的を得た表現だったのでしょう。

映画と捉えて観るよりも、ダイアナ元王妃の死が英国にもたらした影響というのを知るドキュメンタリーとして観たので、それなりに愉しめた作品でした。
英語もかなり聞き取りやすかったので稚拙な英語力でもなんとかついていけます。Da Vinci Codeに比べれば数倍(笑) ただ約2時間集中していたら映画館を出るときにはヘトヘトでしたけど。

ちなみにWikipediaで調べたらブレア首相とワタシと同じ誕生日でした。
ちょっと親近感を湧いてみたりして。
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by mokomoko-chan | 2006-09-29 05:08 | English