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1年弱のロンドン生活から日本に帰国。場所は変わっても相変わらずのマイペース。日々の生活で感じた小さな幸せを綴っていきます。


by mokomoko-chan
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Princess Masako

Princess Masako_f0048134_13484591.jpg 読書の秋もとい遅読の夏でした。

 帰国してから最初に手にしたのは、宮内庁が発行差し止めを求めた問題の書。Princess Masako:Prisoner of the Chrysanthemum Throne
題名からして宮内庁的にまずいのはよく分かる本です。イギリスで見てきたイギリス王室の報道のこともあって、外国人から見て皇室はどう目に映るのか知りたくて読み始めました。






 出ないとされていた日本語訳も気付いたら出版されていたけれど、やはり著者自信の意見をきちんと知るには原書が一番かもしれません。

 内容としては、皇太子と皇太子妃の人柄を、幼少の頃からの知人等を通じて浮き彫りにしていき比較的好意的な意見が述べられています。興味深いのは彼らを通して見えてくる宮内庁という日本人でもよく分からない組織の実態。賛否両論ある諸問題へも外の視点ならではの遠慮ない意見が述べられているので受け手によって評価は分かれる書だと思いますが、国内ではなかなか明白に報道できないにも部分にも言及されていている点を知るだけでも価値はあると思います。近しい人達がそこまでしゃべるのかとちょっと疑問を抱く部分もありますが現代における伝統の守り方と受継ぎ方を考えさせられる一冊です。やはりイギリスのように毎晩SouthKensingtonのクラブに出没したり、公然と彼女とデートしたり旅行に行ったりなんて、やはり日本の皇室ではありえなさそうです。

 平均1日4ページ。時には読みふけって1日数十ページ。このムラが私の性格をよく表してますね。そんなんで最初に開いてから2ヶ月で読み終えました。比較的簡易な文で書かれていたのもあるけれど、英語本が睡眠導入剤にならなくなっただけでも私の中では小さな進歩です。はい。
by mokomoko-chan | 2007-09-11 22:16 | English