1年弱のロンドン生活から日本に帰国。場所は変わっても相変わらずのマイペース。日々の生活で感じた小さな幸せを綴っていきます。


by mokomoko-chan
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Power off

 夜20時過ぎ。楽しみにしていたBBCのPride and Prejudiceを観賞中のこと。リビングのスタンドライトが1段回暗くなったので「やれやれまた電球買ってこなきゃ」と2人で溜め息。その1分後さらに1段階ライトが暗くなる。そしてMr.DarcyとErizabethが最初のパーティーでダンスをするシーンで一転して真っ暗闇に。

 ブレーカーが落ちたかなと思って窓の外を眺めると周囲一帯が真っ暗闇で停電だと気付きました。といっても横を眺めると1本挟んだ通りは煌々と灯が点っていて一部のみが被害を受けたことが判明。懐中電灯は電池切れ、キャンドルを出すもマッチが見つからず、てくてく歩いてライターを購入してなんとかキャンドルで灯をとることに。周囲を見回すと5分後ぐらいからゆらっと揺らめく暖色の光がぽつりぽつりと増えてきて、みんな同じように休日の夜に突然見舞われた暗闇で光を準備するまでに時間が必要だったみたい。 インテリアでキャンドルは飾っていても、いざつけるマッチorライター、そして懐中電灯の準備って大切ですね。
f0048134_6251496.jpg わずかな光があればとりあえず落ち着くし、ワインと合わせて食べようと思って昼間に買ったイベリコ豚をいただく。思いがけずちょっとムーディーかも(笑) 

 けれども食べ終わったらやることなし。TVもPCも見られない。光がないから本も読めない。この国で30分そこらで復旧することは考えられず「早くても4~5時間」と見積もった私達。お風呂にも入れないので、給水タンクのお湯が温かいうちに顔を洗って寝ることに。
 キャンドルの灯は眠気を誘発させる上に、幸か不幸かこの日の深夜はサマータイム開始。1時間時計の針が進むので元々早く寝る必要があったけれど思いがけず強制的にベットに早くいくハメになりました。



 突然電気のない不便さに遭遇した私達。「これも電気だったんだ」という驚きもさながらさらに衝撃的だったのは"街の明るさ"。周辺世帯も停電なのでどのフラットにも街灯も明かりはついていないのに、カーテンを明けると猫目になればそこまで困らないほどの明るさが部屋に入ってくるのです。なんと光の元は雲に覆われた空。それに気付いた瞬間、先進国の都市部に光が集中した衛星写真が頭をよぎりました。、街中の光を吸収してオレンジ色になった雲が、太陽はもちろん月も出ていない夜なのに自分達を照らし出ていることに気付いたのもこれが初めて。電気がないことに不便さを感じはしたけれど我が家の中だけでなく、周囲からも電気を使った音がしないので、街中でもこんなに静かになるのかと驚いた自分の感覚がショックでした。知らず知らずのうちにやはり色んなところで必要以上にいろんなものを使っているんですね。
 今イギリスはビジネスも政治も地球温暖化に対応すべくようやく重い腰を上げ"Go to Green"へ向かい始めたばかり。便利さに慣れ過ぎて何が本当に必要で何が不必要なのか識別する感覚も低下している私達には、どうやってその課題に取り組んでいくのか、もっと真摯な態度をとる必要がある気がします。

 ちなみに今回の停電の原因はどうやら発電所がヘマをやらかした模様。誰かが電線を間違って切っちゃったんじゃないか(←BT、水道にはよくある話)との想像からは外れたけれど、勉強させてもらったという意味で今回は大目にみましょうか。
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by mokomoko-chan | 2007-03-24 20:17 | Daily Life