人気ブログランキング | 話題のタグを見る

1年弱のロンドン生活から日本に帰国。場所は変わっても相変わらずのマイペース。日々の生活で感じた小さな幸せを綴っていきます。


by mokomoko-chan
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Holiday in Roma

Holiday in Roma_f0048134_311813.jpg ローママラソンに参加する父親の応援という名目でローマへ。去年のパリマラソンですっかり海外マラソンに味をしめたらしい我が父。一方その娘夫婦は格安旅行に味を占めてのローマ入りです。

 いつもながらのLyanAir。8時台と我が家にしては遅めの便だったのでローマに着いたらすでにお昼。格安慣れしてると早朝出発&お昼前到着に慣れているのでこの時間にはかなり焦る2人。




 ローマ入りするとさっそく街を探索。

 観光客でごったがえすトレビの泉。お約束通り再訪を願って後ろを向いてコインを投入。
Holiday in Roma_f0048134_343046.jpg
 小路の影から突如として姿を現すパンテオン。世界最大の石造り建築が1900年もの時の流れの中その原型を留めて街中に悠然と建っていること自体が不思議。
Holiday in Roma_f0048134_364414.jpg

 「今から入場させるとMessyになるから今日はこれでおしまい」との理由から中の見学は翌日に持ち越し。

 ナヴォーナ広場へ辿り着くとデモ行進の真っ最中。広場を愉しむどころか人並みに飲み込まれないようにするのが精一杯。
Holiday in Roma_f0048134_3165094.jpg

Holiday in Roma_f0048134_3174876.jpg 茜射すスペイン広場。私の中でローマといえばここ。小さい頃から何度も観てきた"ローマの休日"。オードリーにグレゴリー・ペックが彼女に近づくために話しかける場所。髪をばっさり切った彼女のキュートさが際立っているからとても好きなシーンの1つです。もちろん寒いのでジェラートは食べなかったけれどちょっと感動。階段に座りながらオートクチュールブランドの2・3階を遠くから眺めるのも楽しい。

Holiday in Roma_f0048134_3224287.jpg 休憩した後は旧市街を抜けて辿り着いたポポロ広場。
 ここで遭遇したのはどこかで見覚えのあるような光景。集っているのは大晦日のPariament Squareにも負けない飲んだくれ達アイルランド人。この日はラグビーの6 Nations(ITL vs IRL)がイタリアで開催されていてオーロラビジョンが設置された広場はビールのビンが散乱する有様。まさかイタリアでイギリスの光景に遭遇するとは思ってもみなかった・・・
Holiday in Roma_f0048134_3443924.jpg 気を取り直して、今回一番心待ちにしていたElisaとの再会。夕食は彼女おススメのレストランへ連れて行ってもらい伝統的なローマ料理を堪能。やっぱり彼女はすごく素敵な人。大学を出た後に働きながらマスターコースにも通っているという才女ながら、拙い私の英語にも一生懸命耳を傾け会話を愉しんでくれる。半年振りに会ってもそのギャップを感じないし、イタリア料理やイタリアでの仕事なんかの話をしてるとまさにTime flies。
 肉詰めの大型オリーブを揚げた"Olive all'Ascolana"は初体験。ローマっ子は必ずこれを頼むんだとか。モッツァレッラだって格段においしい。パスタはローマ名物ブカティーニ(Bucatini)を中心に穴が開いている太目のロングパスタでアマトリチアーナ(Amatriciana)と呼ばれるベーコンが入った濃厚なトマトソースで。穴があるから思ったほど太さは感じないし、なんといっても食感が面白い。そしてグリッチャ(Gricia)も。ここ数年で最悪の鼻風邪をひいていたため完全に味を愉しむことは出来なかったけれど。もちろんロンドンどこぞやの街と違ってどのパスタも絶妙なアルデンテで食が進む進む。
 場所を移してライトアップされたコロッセオを見ながらクールなカフェで一杯。1900年を経た遺跡と2007年のカフェ。なんか不思議な組み合わせですよね。
Holiday in Roma_f0048134_3263517.jpg
 
 話で面白かったのがロンドンに対するお国柄の違い。
 私達は「Tubeのサービスはひどすぎる」と言えば「イタリアに比べたら格段にいいわよ」と彼女。なんでもローマはその都市規模に対して走る地下鉄はわずか2線。運行が停止すればバスなどの代替手段がロンドンほど発達していないので本当に"足がなくなってしまう"そう。1分・2分の遅れで係員に詰め寄る日本人なんて信じられないんだろうなぁ。確かに私もロンドンに着て「遅れたところで死にはしない」とえらく寛大になったし。
 さらに「ロンドンはすごくみんな忙しそうに歩いている」と彼女。東京育ちの私達からするとロンドンはどこかのんびりしているように見えるけれど、イタリア人の彼女からすると間逆の印象を受けたんだとか。確かにイタリア人のほうが朗らかな人が多いのは、ゆったりとした時間の流れの中で育ってきたからかもなぁ。
 それ以外にも、日本人女性は夏には紫外線防止&美白に励むけれどイタリア人は小麦肌がステータス。日差しを求めて天気さえよければ夏は毎週末のように海に足を運んでせっせと肌を焼くんだとか。「夏になんで美白化粧品なんて必要なの?」と全く理解できないという顔をされたけれど、私もできるものなら焼いてみたいんだよなぁ。だって外人の小麦肌ってカッコイイし、さらっと麻の白いラフなシャツやスカート、サングラスを着こなしている姿は私にはとっても無理だけど憧れてしまう。お堅い話もさながらお国柄の話ってお互い新たな発見があって面白いですよね。

 今回はもう1人のイタリア人Enlicoは残念ながら仕事で海外だったため会えなかったけれど、彼女だけでも会えたのはすごく嬉しかった。私がローマに遊びに来ることを喜んでくれたし本当に心待ちにしてくれたのがひしひしと伝わってきて、分かれる瞬間にいつものほっぺにKissをされて思わずホロリときそうになっちゃいました。イタリアは3回目だけど、心温かい人に多く出会えるのがこの国の良さであって、それが私を惹き付けているんだろうな。いつもの旅行とまた違うPreciousな時間を過ごした夜でした。
by mokomoko-chan | 2007-03-17 05:39 | *South Euro*