1年弱のロンドン生活から日本に帰国。場所は変わっても相変わらずのマイペース。日々の生活で感じた小さな幸せを綴っていきます。


by mokomoko-chan
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The Nutcracker - Royal Ballet Company

 Royal Opera HouseへThe Nutcrackerを観に行ってきました。

f0048134_21172943.jpg目的は日本が誇るバレリーナ吉田都さん。この秋にRoyal Balletを退団してK Ballet Companyに移籍したけれど、10年以上在籍したこの地での彼女の演技をどうしても観たかったのです。
 今夜の公演を表すなれば"marvelous"の一言。知人から聞いていたけれど本当に良かった。月並みな言葉だけれど衣裳も舞台もそして踊りも文句なし。一瞬も見逃すまいと舞台に釘付けになっていたから途中から目が乾いて痛かったくらい(笑)

 以前観たSwan Lakeはシンプルな舞台装置の中で繊細かつ優雅な振り付けだったため少し大人向けな作品でしたが、The nutcrackerは子供の夢をぎゅっと詰め込んだ愛らしさが感じられる作品。おもちゃ箱をひっくり返したような舞台装置や衣裳。そして凝った演出がその雰囲気をさらに高めてくれます。子供がいたらぜひ観せてあげたい作品。クリスマスシーズンに封切られるのも納得です。広くて無機質な会場が場合が多い日本とは違い、趣ある造りの客席は舞台と一体化したような感覚で作品を観賞させてくれます。実は私がこの会場が好きな理由はそこ。もちろん世界最高峰の芸術を愉しめるというのが一番ですが。さらにActⅡでは様々な趣向の踊りを楽しめるしバレエ初心者でも飽きない展開。



 ActⅡからThe Suger Plum Fairy役で登場したのがお目当ての吉田都さん。彼女の当たり役の1つといわれるこの役。Clara役のNatash Oughtredのしなやかな踊りも良かったけれど、彼女の40代とは思えない身のこなしと熟練した演技に溜め息ひとしきり。チャイコフスキーの音楽に正確に合わせた見事なテクニック。それでいて愛くるしさと気品を感じる立ち振る舞い。体格は外人ダンサーに劣っていても、存在感や表現力は誰よりも優れていた気がします。Pas de deuxなどで多くの拍手が送られるところを見て、「grace and modesty」を重視するロイヤルバレエ団の伝統に沿ったプリンシパルとしてイギリスでの彼女の人気の根強さを実感しました。彼女はこの作品では今夜の演技が最後。カーテンコール後に抱えきれないほどの花束をもらっていた理由は、ファンだけでなくオーケストラや仲間からとても愛される存在だったのでしょう。
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 食事は建物内にあるThe Amphitheatre Restaurant(予約制)で。時間がないときには公演前に前菜&インターバルでメインと料理を分けていただけます。値段は少し掛かるけれど、味もサービスも悪くないので、ゆっくりRoyal Opera Houseでの夜を過ごしたいときにはおススメです。

 今夜も大満足な夜でした。結婚しても2人で外で待ち合わせてデートするのも新鮮。まだまだ続くロンドンの冬の愉しみ。1つ終われば1つ新しく予約がじっとしていられない我が家の習慣。さて次は何に行こうか。

f0048134_219474.jpg ****おまけ****


家の前に捨てられていたもみの木。年が明けてからこんな光景を近所でよく見かけますが、なんだか可愛そうな気がします。せめて暖炉で薪として燃やしてあげてほしいもの。
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by mokomoko-chan | 2007-01-03 17:45 | Daily Life